Activities

3Hs – Higher Education in UK, High Voltage Research and High Electric Field Phenomena in Dielectrics(2014/6/6 九州工業大学)

2014/06/24

【科目種別】電気エネルギー講座Ⅱ(英語科目)

■講 師:George Chen 教授
■ご所属:Southampton University, イギリス

■演 題:3Hs – Higher Education in UK, High Voltage Research
     and High Electric Field Phenomena in Dielectrics

■日 時:平成26年 6月 6日(金)9:00~10:30
■場 所:九州工業大学 百周年中村記念館 多目的ホール

■主 催:国立大学法人 九州工業大学大学院 工学府電気電子工学専攻

【概 要】
 高等教育に焦点を当てて英国の教育システムおよびサウザンプトン大学Tony Davies高電圧研究所における誘電体中の高電界現象に関する研究について紹介された。英国は高等教育政策において革新的な変化を模索している。特に,1970〜1990年代からの苦難を経験した後,英国の高電圧研究は,産業界からの要請によりここ2〜3年ではブームが再来している。今日,英国には4つの主要な高電圧研究所をもつ大学があり,それぞれ,固有の専門的研究領域をもっている。この内,サウザンプトン大学は英国の高電圧研究の重要な役割を担っている。Tony Davies研究所の主要な研究活動のひとつは,高電界下での誘電現象の研究である。この研究は直接に絶縁材料の電気的破壊,劣化現象と関係しており,それゆえ,誘電体中の高電界現象の理解が高電圧システムにおける電力設備の信頼性向上に寄与する。誘電体中の高電界現象は電荷挙動に密接に関与する。実験とシミュレーションの両面から研究することで,電荷捕捉(トラップ),デトラップ,再結合,輸送過程につき,理解を深めることできる。最新の研究結果から,新しく形成される電荷捕捉が誘電体の劣化現象に密接に関与していることがわかってきており,これらの成果を利用して絶縁材料の寿命を推定する新しい手法を提案しており,これらについても紹介された。

【学生の関わり様】
 学生からの質問として、固体誘電体ポリマーにおける絶縁破壊評価方法とその破壊メカニズムについて問われ、より深い説明と議論がなされた。特に直流と交流におけるメカニズムの相違が焦点となった。また、英国の教育システムについてより深い理解がなされた。
Page Top