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スピントロニクスの基礎とそのスピントロニクスデバイスへの応用  ― 夢のスピン熱電発電デバイス実現に向けて ― (2014/7/22・23 福岡工業大学)

2014/11/17

【科目種別】
  日本人講師分:電気エネルギー講座Ⅰ(日本語科目)
  外国人講師分:電気エネルギー講座Ⅱ(英語科目)

スピントロニクスの基礎とそのスピントロニクスデバイスへの応用 ― 夢のスピン熱電発電デバイス実現に向けて ―

■開催日 :2014年7月22日(火)・23日(水) 
■場所場所:福岡工業大学 A棟6階 電気工学専攻大学院ゼミ室

講義スケジュール
7月 22 日(火)午後:
 13:30-14:30 磁性の基礎
         オレゴン州立大学工学部 准教授
         パラビ・ダハージャット氏

 14:40-15:40 スピン流の可能性について
         九州工業大学 准教授
         福間康裕氏

7月 23 日(水)午後:
 13:30-14:30 スピン・ダイナミクとトランスファー
         オレゴン州立大学工学部 准教授
         アルブレヒト・ジャンダー氏

 14:40-15:40 熱電発電の現状とスピン流を用いた熱電発電に期待すること
         (株)デンソー 基礎研究所
         河野欣氏

【概要】
 福岡工業大学企画の2014年度オムニバス講義は、スピンエレクトロニクス分野の最新の話題であるスピン熱電発電(スピン・ゼーベック効果)を採りあげて、その基礎と応用という形で講義を組み立てた。磁性の基礎とスピン・ダイナミクスに関する部分はそれぞれ、福岡工業大学の協定校であるオレゴン州立大学(工学部)のパラビ・ダハージャット准教授とアルブレヒト・ジャンダー准教授を招聘してお願いし、スピントロニクス応用は、スピン流について九州工業大学の福間康裕准教授に、熱電発電については(株)デンソー基礎研究所の河野欣氏にお願いした。
 磁性の基礎と応用という形での二日間4コマのこの講義は、学生がスピンエレクトロニクスの最新の問題に関して知見を深めることを期待して企画したものである。なお、講義内容を含む報告書は冊子化して残している。

【学生の関わり様】
 OSUのDr. Jander はSpin DynamicsとSpin Transferの講義の中で音響波とスピン波との相互作用について話したが音響波によるスピン波の散乱の様子について、また福間氏のMRAMについてはその記憶方式についてなどの質問があり、それぞれ回答がなされた。河野氏のスピンゼーベックによる熱発電については、学生から発電効率にかかわる性能指数ZTの定義について質問があり回答がなされた。いずれも最新の話題であり、学生は講義に大変刺激を受けた。
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