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再生可能エネルギーと電力システム(2014/12/12 熊本大学)

2014/12/15

【科目種別】電気エネルギー講座Ⅰ(日本語科目)

■テーマ「再生可能エネルギーと電力システム」

■日 時:2014年12月12日(金)12:50 ~17:40
■場 所:熊本大学黒髪南地区工学部2号館2階225講義室

■タイムテーブル
12:50~13:50
 演題:「風力発電の不確実性を考慮した売電価格に関する検討」
 講師:石亀篤司(大阪府立大学大学院工学研究科)
14:00~14:50
 演題:「植物工場における太陽光発電の直流給電化に関する検討」
 講師:高山聡志(大阪府立大学大学院工学研究科)
15:00~15:50
 演題:「再生可能エネルギー導入拡大時における配電ネットワークの運用・計画について」
 講師:高野浩貴(九州大学システム情報科学研究院)
16:10~17:40
 パネルディスカッション
 「電力システムへの今後の再生可能エネルギー導入について」
 パネラー:石亀篤司・高山聡志・高野浩貴
 進行役: 宮内 肇(熊本大学)

■主 催: 熊本大学 大学院自然科学研究科 

【概 要】
1. 再生可能エネルギー導入に伴う課題について、石亀先生からはFITの抱える問題を紹介し、その打開策として発電量を通告することで再生可能エネルギー電源の電力品質に対するインセティブを考慮した提案手法をご紹介頂く。高山先生からは植物工場への電力供給方式として太陽光発電からの直流給電に関する実験例についてご講演頂く。高野先生からは配電ネットワークと再エネ導入拡大時における配電自動化システムの最適化についてご講演を頂く。
2. パネルディスカッションでは、各先生方の講演と研究の視点から今後の再生可能エネルギーの導入についての課題として、1)2年後に予定されている全面自由化、2)極めて発達した配電、3)FITとその課題、4)再生エネルギーの受付中断などの課題を提議し、受講者(大学院生)も含めた議論を行うことで、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた課題や期待の認識を共有する。

※前半の講演3件は、講演者1名につき質疑応答を含めて50~60分間であるため、授業のコマ数としては以下のように勘定する。なお、参加報告書は講演毎に1通提出を要する。
 2講演聴いた場合:2コマ  3講演聴いた場合:4コマ
※後半のディスカッションに参加した場合は、2コマと勘定する


【学生の関わり様】
1. 石亀先生の講演に対して学生から、発電通告量に対するインセンティブの有無や、発電余剰分を抵抗等で消費することの是非について質問があった。高山先生の講演に対しては、抵抗で消費せず蓄電池に蓄える意味や、蓄電池のコストに関して質問された。高野先生の講演に対しては、なぜ日本だけが配電自動化が進んだのか、太陽光の出力予測に関して質問があった。これらの質問に対し、講師の先生方は、学生が理解できるよう丁寧に説明された。

2. パネルディスカッションでは、概要に記載した1)~4)の課題について、宮内が概要を話した後、各先生方のご意見を紹介し、学生に対しては、全面自由化後の電気料金のあり方や再エネ賦課金の額などについて挙手で多数意見を問う形で議論を進めた。
講演会参加者

講演会参加者

パネルディスカッション

パネルディスカッション

パネルディスカッション参加者

パネルディスカッション参加者

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