TOPICS

次世代自動車に要求される技術と開発動向 [12月3日(月)福岡大学]

2018/12/11

■講師:音川昌也 氏、町田克之 氏、柴崎一郎 氏、林繁宏 氏、小林英治 氏
(ご所属)アイシン精機、東京工業大学、公益財団法人野口研究所、福岡産業・科学技術進行財団、三次元半導体研究センター
■演題:自動車に要求される技術と開発動向

■日時:平成30年12月3日(月) 13:00 〜  16:50
■場所:福岡大学中央図書館多目的ホール


■学生の関わり様
大学関係者(学生を含む)と一般の企業関係者を合計して、112名の参加者となった。
 アイシン精機の音川氏からは、アイシン精機の会社概要、現在の自動車への課題と問題点、取組について説明があった。車を取り巻く環境において、現在、100年に一度の大変革期が訪れており、IoTやARなどの技術の搭載に向けて開発が進んでいることが述べられた。学生にとっては、身近な車の未来展望について知る大変良い機会になったと感じる。
 東京工業大学の町田氏からは、CMOS-MEMSについてのご講演であった。専門分野でしか聞き馴染みのないMEMS分野だが、その重要性について説明された。MEMSの魅力としては、ワンチップ化やパッシブからアクティブ動作への展望、規制素子の影響削減である。一方、課題としてTATや統合設計技術の構築について言及があった。また、応用される分野では、パーキンソン病などの解明に取り組んでいることが紹介された。学生からは、医療に使用されるMEMSについて質疑があった。
公益財団法人野口研究所の柴崎氏からは、高感度薄膜ホール素子とセンサについての講演があった。柴崎氏が開発した薄膜ホール素子を利用したセンサは、年々、製品に使用されている個数が増加しており、この研究で人を雇えるまでの大変すばらしい開発であった。その開発秘話や当時の状況について説明があり、学生や企業の方々は、大変興味深く講師の説明に耳を傾けていた。
 小林氏からは、ITS高度道路交通情報システムについて、世界の取り組みであるCASEとMaaSについて説明があった。また、部品内蔵基板技術による次世代自動車技術についての説明がなされた。
 林氏からは、福岡大学三次元半導体研究センターの設備について説明された。また、同施設で製作されているDevice Embedded Moduleの製作手順などの説明もなされた。
 第二部の講演会も、多くの企業や学生らに大変興味深い内容であり、講演は大盛況であったと感じる。
Page Top