文部科学省大学間連携共同教育推進事業「未来像を自ら描く電気エネルギー分野における実践的人材の育成」

【科目種別】電気エネルギーシステム工学特論Ⅰ（日本語科目）

■講師：矢岡　寿成　氏
（ご所属）TOTO株式会社　ウォシュレット開発第三部　商品開発第七グループ

■演題：電気分解による次亜塩素酸生成と除菌効果

■日時：令和元年5月23日（木）16：20　〜 17：50

■場所：福岡工業大学A棟3F　A35教室

遠隔講義開催なし

■主催：福岡工業大学大学院

■共催：大学間連携共同教育プログラム

■申込/お問合せ：福岡工業大学大学院事務室
電話：092-606-6996　E-mail：master@fit.ac.jp

■概要：従来、工業部門で実用されていた電気分解による次亜塩素酸の生成技術は、生成装置が大型・触媒のコスト高・次亜塩素酸濃度が低い・電極寿命が短いなど課題が多く民生品には応用しにくい状況でした。TOTOは、これからの課題を解消し、2011年より『きれい除菌水』と称し、水回り機器の除菌に利用しております。
本講義では、『きれい除菌水』の生成を中心にウォシュレットの電気制御と、生成メカニズム、製品への応用展開を説明します。

■学生の関わり様
普段聞くことのできない、トイレのウォシュレットの電気制御や電気分解による次亜塩素酸生成と除菌効果に関する内容を発表していただいた。
学生からは、電極のポールチェンジ(電極反転)、ヨーロッパの水質と電気分解への影響、電気分解における硬水と軟水の違い、トルネード流中での次亜塩素酸の生成、便座保温のアルゴリズムに関する質問等が多々あり、講師の先生から熱心に質問に対する回答がなされていた。