文部科学省大学間連携共同教育推進事業「未来像を自ら描く電気エネルギー分野における実践的人材の育成」

【科目種別】電気エネルギーシステム工学特論Ⅰ（日本語科目）

■講師：中村 武恒 先生
（ご所属）京都大学 大学院工学研究科 電気工学専攻　教授

■演題：高温超電導回転機の最新動向と将来展望 ～産業・輸送機器への実用を目指して～

■日時：令和5年7月14日（金）16：30　〜 18：00

■場所：A35教室(対面とZoomのハイブリッド講義)

■主催：福岡工業大学大学院

■共催：大学間連携共同教育プログラム

■申込/お問合せ：福岡工業大学大学院事務室
電話：092-606-6996　E-mail：master@fit.ac.jp

■概要：高温超電導材料の基本特性から出発して，それを回転機に適用する際の考え方を説明する．次に，回転機の回転原理と共に高温超電導回転機の特長や優位性を明らかにして，我が国および世界における最新の研究開発状況を概説する．最後に，京都大学のグループが取り組んでいる高温超電導回転機を対象にして，産業・輸送機器への実用を目指した取り組みを紹介する．特に，液体水素と高温超電導回転機のシナジー効果に着目した応用例を取り上げ，その優位性を議論する予定である．

■学生の関わり様
講義では，高温超電導線材を用いた超電導回転機の動作原理を聴講者が十分理解できるよう，超電導体特有の電磁現象の基礎や通常の誘導回転機の動作原理との比較を交えた詳細な説明をしていただいた。学生は誘導機と同期機の性能を併せ持つ超電導回転機や，99%とも言われる高い効率性能に特に興味を持ち，いくつもの質問をしていた。電動機の研究をしている学生と教員からは制御に関わる深い質問も出たが，全ての質問に対して丁寧に回答いただいた。