TOPICS

変圧器油に浸漬したプレスボード上の沿面放電進展および液体誘電体・液体/固体誘電体におけるストリーマ開始・進展(2014/3/11 九州工業大学)

2014/03/31

■日時:平成26年3月 11日(火) 15:00~16:30

■場所:九州工業大学 教育研究10号棟201号室

■講師:Markus Zahn 教授

■所属:米国・マサチューセッツ工科大学(MIT)

(Zahn教授 Lecture No.2)
■演題“Surface Flashover Propagation on Transformer Oil Immersed Pressboards, and Streamer Initiation and Propagation in Liquid Dielectrics and Liquid-Solid Composite Dielectrics”
(変圧器油に浸漬したプレスボード上の沿面放電進展および液体誘電体・液体/固体誘電体におけるストリーマ開始・進展)

【概要】
 油入変圧器の油/プレスボード複合絶縁系における沿面放電進展および液体誘電体・液体/固体誘電体におけるストリーマ開始・進展について講演して頂いた。
 特に,液体中の荷電キャリアの発生・移動・消滅過程を考慮した解析モデル,およびストリーマ開始・進展および沿面放電の実験結果の定量的な解釈について説明がなされた。これらの実験結果および解析手法・結果から,油入変圧器の複合絶縁システムにおける高電界電気絶縁現象解明に寄与することを紹介頂いた。

【学生の関わり様】
 液体絶縁物およびプレスボード・油複合絶縁における高電界の荷電キャリア発生・移動・消滅に関して,詳細な数式モデルおよびその解法について,学生にも分かりやすく説明して頂いた。学生からの数式モデルの物理的意味や固体絶縁物の役割に関する質問などに答えて頂き、また教員かも多くの質問があった。学生にとって,これらの高電界電気絶縁現象の理解とともに,油入変圧器の複合絶縁システムの最適設計手法や機器の縮小化の技術動向を知ることができる有意義な講義であった。
Page Top