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100年後のクルマ ~モータ/キャパシタ/ワイヤレスへのパラダイムシフト~ [12月15日(木)福岡工業大学]

2022/12/17

【科目種別】電気エネルギーシステム工学特論Ⅰ(日本語科目)

■講師:堀 洋一 教授
(ご所属)東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科
(IEEE Life Fellow,Capacitor Forum 会長,東京大学名誉教授)

■演題:100年後のクルマ ~モータ/キャパシタ/ワイヤレスへのパラダイムシフト~

■日時:令和4年12月15日(木)15:30 〜 17:00

■場所:福岡工業大学 C棟地下ホール

■主催:福岡工業大学総合研究機構エレクトロニクス研究所

■共催:大学間連携共同教育プログラム

■申込/お問合せ:福岡工業大学大学院事務室
電話:092-606-6996 E-mail:master@fit.ac.jp

■概要:100年後のクルマは電気モータで駆動され,電力インフラから直接電気をもらって走る。そこでは,パワーの出し入れに優れた「スーパーキャパシタ」と,クルマを電力系統につなぐ「走行中ワイヤレス給電」がキー技術となる。製造にCO2の大量排出を伴う大容量電池は日本ではもう作れない。さらに,「電気モータ」の制御性をいかした「EVならではのモーションコントロール」によって,エネルギー効率や安全性は格段に向上するだろう。
 いま日本に必要なのは,(1)安全な原子力発電所の再稼働,(2)効率のよいICVやHEVの普及,(3)電池からの脱却,この3点である。日本の政治家は世界に向けて堂々と発信すべきである。


■学生の関わり様:東京大学藤本教授が取り組んでいるホイールと一体化したインホイールモータの研究開発状況をご紹介いただいた。ワイヤレスで電力伝送が可能なため、コスト高となっているリチウムイオン電池等の大型電池が不要であるなどの利点が述べられた。また、個々のモータのモーションコントロールにより路面との粘着制御が容易で、非常に滑りやすい路面においても横滑りが無いことが実験的に検証されていた。キャパシタについては急速充放電が可能であるため、バス停などの2分程度の停車時間を利用して充電を行っている中国の事例が動画で紹介された。近未来の電気自動車について、動画やパワーポイントを使って非常に分かりやすく説明されており、聴講学生からは今後の自動車部品業界の動向に関することや、ワイヤレス電力伝送のためのコイルを道路に埋め込んだ場合のコストや電磁波の他機器への影響についての質問等があり、講師の先生は非常に丁寧に答えていた。
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